15/JAN'08 老いない建築



昨年USA西海岸の有名建築視察の旅の機会がありました。

その中の一つにこの建築がありました。

シー・ランチ/チャールズ・ムーアwithローレンス・ハルプリン


サンフランシスコから車で3時間半、
太平洋を望む絶壁に建つリゾート施設です。
1967年に建設され、未だに観るものを感動させる名建築
私もSFに行く度に、行こうと試みるも不便な場所ゆえ断念して
今回やっと念願がかないました。そのせいか、天候にも恵まれ
感激もひとしお、想像以上に過酷な場所に建つ施設でした。

現地にたくさん存在してたバーン(納屋)からインスパイアされたフォルム。
バナキュラー(土着性)な建物はいつまでも色あせません。
風を避けるように寄り添って建つ片流れの屋根のコンドミニアム
地場の杉板を貼った外壁(昨年張替えられてて新築のようになってました) 
奇を衒ったデザインなど存在しない潔く力強さを感じる建築でした。

室内もコンパクトながら吹き抜け、中2階、ロフトなど立体的な変化に富んだわくわくするような空間でした。

築40年の老建築、でもいまだに予約の絶えない人気施設だそうです。

流行に媚びないデザイン、自然に逆らわない形態、たぶんこの建築はこれからもこのままでずーと生き続けるでしょう。

老いない建築、私の目指すべき理想の建築です。


丸一日かかっても行く価値有りの建物でした。

 

  

20/DEC'07 トルコ紀行


左/トプカプ宮殿の壁面タイル、右/カーペットの柄

 ちょうど去年の今頃はトルコに行ってました。

 飛んでイスタンブールのイスタンブールから、トロイの木馬のトロイ、クレオパトラも訪れたエフェス都市遺跡、石灰棚のパムッカレ、奇岩と洞窟都市のカッパドキアなど日本のほぼ倍の面積の国をほぼ半周、7泊8日の駆け足で廻ってきました。 


 イスラムの国のモスクを数多く訪ねて思うことは、モスクがキリスト教教会、仏教寺院とのもっとも違う点、それは教会、寺院が「構造美」であるのに対してモスクは「装飾(表皮)美」だということ。モスクの空間は大小あれどどこもだいたい同じ構成です。そこには空間自体をなんとかしたいという建築的創意工夫はみられない。つまり空間には新しい発想は必要なかったということではないか。またイスタンブールで最も大きなモスク「アヤ・ソフィア」はローマ帝国時代に建設された教会をそのまま流用したもの。合理的というよりも多分礼拝さえできれば空間には興味なかったようです。 

 現代建築界において「装飾主義」なんていうと、インテリア的、薄っぺら、哲学がないなんて言われそうですが、モスクに入ればそれが間違いだと気づくはずです。「イスラム文化の洗練された抽象紋様の美学」それは具象崇拝を禁じられた歴史もありますがとにかくすばらしい!タイル、磁器、カーペット、カーテン等見ていると人間の力を越えた秩序、宇宙すら感じてしまいます。それにあのアラブ文字って世界一デザインされた書体(フォント)だと思いませんか?右から左っていうのもカッコイイですしね。


 そんなすばらしいデザインの小物をすこしづつコレクションしていくのもイスラム圏の国を旅する大きな楽しみでもあります。

     

1/DEC'07 建築の記憶


代々木第1体育館/原宿

子供の頃の記憶を辿ってみて、始めて建築を意識したとハッキリ思い出せるのは白黒テレビの画面で観た東京オリンピックの中継に出てきた代々木体育館でした。田舎に住んでた私は普通の家か四角いビルしか観たことがなかったのでほんとに驚き、同時に建築家という存在を知りました。たぶんその時の感動があったから今日の自分をあるのかもしれません。

設計者の世界的高名な丹下健三先生(2005年没)の51歳の作品です。同時期にやはり傑作の目白の「東京カテドラル聖マリア大聖堂」もあります。ここも大好きな建築で私が若かかりし頃結婚式をしたところでもあります。学生の頃からこの体育館はなにかにつけてはわざわざ観にいきました。それが今ではほぼ毎日犬の散歩でその前を歩いています。もしかしたらこれも運命でしょうか。朝夕、四季折々、いつ観ても、どこから観ても飽きのこないほんとに奥深い建築です。

よく設計は「意匠」と「構造」の闘いだなんていいますが、この体育館はその二つがみごとに融合してできたフォルムを持っています。現代のコンピュータで解析すればどんなアクロバティックなデザインの建築も実現可能です。しかしほんとうに美しいデザインというのは人間がDNAの中にずーと刷り込まれているバランスにマッチしてるデザインだと思います。例えばこの重さを支えるにはこれくらいの太さの柱、梁をこんなに飛ばすならこれくらいの梁巾とか。でも最近の教育は最初からコンピュータ頼みだから、そんなバランス感覚もなくなりつつあるとか。そういう時代だからただ出てきた数値だけで判断して、いろんな偽装事件に発展してしまうんでしょうね。私はそんな「本能のバランス感覚」を最後のひとりになるまで大事にしたいと思います。

しかしこの体育館、今日でもよく補修工事しています。戦後の物資不足と工期のなかったせいで新築当初より雨漏りがたえなかったそうです。それでも日本の建築史の金字塔です。私も来年同じ歳になります。とにかく雨漏りはしないようにと日々悪戦苦闘してる自分はいったい、、、とにかくまだまだ頑張って、すてきな建物を残したいものです(笑)。





13/NOV'07 気がつけば2年半ぶりの更新となりました!。

カーデザインについて

月に一度ぐらいのペースで更新していこうと思っていたのですが気が付けば2年半も経ってしまってました。反省!こころ入れ替えてがんばります。

と、いうことで2回目は大好きな車について。

私は仕事柄、どうしてもデザインにこだわります。
ですから、カーデザインはもっとも興味ある世界のひとつです。
都心に棲んでマイカーを持つということは大変なこと、乗る必要はほとんどないし、駐車場代なんてヘタをすると田舎の豪華な一軒家の賃料ぐらいのお金がかかります。
なのに私も含め所有してしまうのはどうしてでしょうか?。車って結局、単なる道具ではない魅力があるからです。
で、私の車選びはというと、ほとんどスタイリングのみ、性能、機能にはあまりこだわりません。ていうかあまり乗らないのでよくわかりません。専門誌でよく評論されてる「アンダーステアが○○だ」とか「ABSが??だ」なんていわれてもチンプンカンプン。まあ馬力は大きいほうがいいし、なんでも「よくない」って書かれてる車よりは「完璧だ」なんて書いている方がいいけど、現代の車はどの車も普通に走るってことに関してはそんなに差はないと思っている。なのに数十万円の車から数千万円の車まであるのが不思議であるし、車世界の奥深いところ。


でそんな私は今までいろんな車に乗って来ました。がどういうわけか日本車がないんですね。別に外車かぶれではないんですがデザインで選ぶとどうしても日本車じゃないんですね。レクサスなんか機能、性能はベンツを越えたなんていわれていますがデザイン的には全然だめ!、すれ違っても全然目に焼き付かないもの、最近新しくなったらしいけどベンツとBMWの合体。ニッサンに至ってはすれすれに似せることで売ってる、(フェアレディZなんてプアーズマンポルシェで売れてます)。モダンリビングの考え方なんてCMやってたけど「デザイナーのみなさんどんな家棲んでるの?」っていいたい。乗ってる人いたらごめんなさい、あくまでも主観ですから。


最近10年ぐらいはズーとオープンカーの魅力に取り憑かれてBMW325カブリオレに乗ってました。 私はこのまま乗り続けたかったのですが、娘がアーク(愛犬)といっしょに後ろに乗ってると、なんせ大きな犬なもんで兄弟のように見られてしまうから乗らない!と言い始めて。ワンボックスはデザイン的には?なのでステーションワゴン(以下SW)に買い替えとなりました。
そして今の車は「アルファーロメオ156スポーツワゴン」。たぶん現在のところ日本で買えるもっともかっこいいSWだと確信してます(これも主観ですから)。後ろから見た時のきゅっと切れ上がったお尻、とってもすてきです。アルファーがなんでそんなに他のSWよりかっこいいかというと理由はとっても簡単、機能よりデザインを優先させてるからです。SWでありながら荷台が全然狭い、かわいそうに大きなアークは屈めないと乗れません。
本来は機能あってのデザインでしょうが、一社ぐらいアルファーみたいなバカな会社があってもいいのでは。よくバッテリーはあがるわ、扉のロックは壊れるわ、ブレーキはキーキーなるわ、トランクが開かなくなるわ、いろんな問題を抱えた『アルファー・ダメ男』ですが官能的なエンジン音と街でウインドーガラスに写った姿を観ると許せちゃう憎めないヤツです。

 

 





11/MAY'05 3年ぶりに更新しました。


私の机の上の小物たち

 三年前にとりあへず、ホームページを制作してみたものの業者さんに頼んだのでマメに更新するのもめんどくさいしずーっとそのままで、たまに観ていただいた方からは「ずーと仕事ないの?」と心配されてしまう始末。そしたら我が家の娘が自分でHPを立ち上げ、パリ(留学中)から日記など情報を発信しているではありませんか!。今の時代、個人が簡単にHPを持って好きなことを全世界にアピールできるんです。娘にできて私にできないわけはない、でこの度なんとか自分で(多少プロに教えてもらいながら)更新した次第です。最新のHP制作ソフトの能力にはほんとにびっくりしました。でありますから多少見にくい箇所もありますが、ちょくちょく更新しますので覗いてみていただけると幸いです。このページでは日常のなにか気付いたことを写真と供に月に一度ぐらいのペースでアップしていきたいと思っています。

第一回目は私の机の上の小物たち、当然弊社もCADで図面を描いてますから製図板はありません。だけど手前にあるクロッキーブックとマーカーたちはけっして手放すことのできない強力なツールです。やはり頭はアナログなようです。そして今もっとも気にいってるのが真ん中のi pod mini,この小さな中に1000曲もはいっています。犬と毎朝の散歩のときも、事務所にいる時も(i Tripを装着してFMに飛ばせます)ドライブの時も出張のときもほとんど持ち歩いています。学生だったとき始めて手に入れたウォークマン、カセットをガチャガチャ入れて辞書ぐらいの大きさだった頃から考えれば、この進歩、いったいだれが想像したでしょう。結局音楽という目に見えないものがレコードからCD、MDそしてデータ配信という方法で目に見えないものにもどってしまったということなのでしょうか。個人的にはもっと耳にフィットするワイヤレスヘッドフォンがあれば多分24時間はなさないのではと思っています。