気仙沼復興支援

IMG_3920気仙沼復興屋台村 単管足場で組んだゲート、それを利用して提灯を吊り下げ、暗い被災地に明かりを灯す事を考えた。

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hzaj08yu8ixqdybm_IMG9342気仙沼復興商店街紫市場 各棟にテーマカラーを決め柱、サイン等で使用して賑わいを演出した。

1997年に気仙沼海鮮市場「海の市」を設計させていただいてから、港町独特の人情、景色、そして新鮮な海の幸にすっかり魅せられプロジェクトで知り合った方々とその後も交流を暖めていたのですが、2011年3月11日あの東日本大震災と大津波が発生し、私の通っていた街は壊滅してしまいました。「海の市」も甚大な被害をうけ、関係者の安否も不明、そんな状況をすぐにでも現地にとんで確認したかったのですが、何の役にもたてないのにとためらっていました。シェフが炊き出しをするように、ミュージシャンが応援コンサートをするように、デザイナーの自分にもなにか被災者を支援できることがないのか?自問自答の日々、半年を経過した頃、プレハブを並べて仮設の商業施設を計画してるという情報を入手、サイン等空間演出計画をお手伝いできるのではと手を上げて実現したのが「気仙沼復興屋台村」「気仙沼復興商店街紫市場」です。土地は市が借り上げ、コンテナボックス(現場事務所によく使われている)を国が設置、3年限定というスキームで屋台村は被災した飲食店オーナーが、商店街は壊滅した旧紫市場の商店主が入居しました。私はネットワークを駆使してサイン、ロゴマーク、環境演出を短い時間と、少ない施工費で日本中の人たちの支援と協力の力で、なんとか人が集まってくれるような場を創出することができました。快くロゴマークをデザインしていただいたイラストレーター、サインを無料で製作していただいた会社、照明、その他を提供してくれた方々、日本人の誠意、デザインの力をちょっぴり感じることができた体験でした。

気仙沼復興屋台村 2011年11月 竣工 ロゴデザイン アサミデザイン サイン製作提供 株)昭和化成

気仙沼復興商店街紫市場 2011年12月 竣工 ロゴデザイン ヘルベチカ 照明提供 株)マックスレイ他