南西側外観
エントランス
入口正面、レジカウンターを観る
喫茶ゾーンを観る
喫茶ゾーンより物販ゾーンを観る
物販ゾーンを観る
2012年9月 竣工
所在地 山形県米沢市
施主 山田鶏卵
総合プロデュース CPセンター
設計監理 伊東空間研究所
構造設計 構造設計工房デルタ
内装協力 ソルト
施工 太田建設(株)
構造 鉄骨造地上1階
敷地面積 6504m2
建築面積 246.8m2
延床面積 236.9m2
(内厨房 46.5m2)
卵の自家農場及び卸業を営むクライアントに依頼された計画は、米沢市の郊外の豊かな緑の山並みと農地の中に自社の卵を使ったフード(主はスイーツ)の製造、販売、提供の場を創出するというものであった。圧倒的な迫力の周辺の自然に対し「建物が異質な存在にならないこと」しかし「決して埋没するのではなく来訪者に非日常の集いの空間を感じてもらうこと」をテーマに設計をおこなった。三角形の集合した特徴的な屋根の構成は米沢の豪雪に対して合理的であり、同時に四方の連なる山系に呼応し、風景に溶け込むたたずまいとなっている。多角形の平面にそって弓形に連続する大開口の木製サッシュは米沢で製造され断熱性能にすぐれ、低く抑えられた軒に切り取られた景色の額縁となっている。屋根の形状をそのまま露出させた高い天井は空間に開放感を与え、そこに散りばめられた150個の卵型の手作りガラスペンダントが業態のアイデンティティーを表すと同時に空間を決定づける要素のひとつとなっている。